コロナ禍が続く中、夏が近づいてきました。夏本番を前に季節性のある商品や、在宅需要向けの新しい商品がどんどん登場しています。
しかし、「新商品を出しました」とPRしたところで、簡単には売れないでしょう。その理由の一つは、他社の製品と機能やコスト面で比較されてしまうことです。情報化社会が進む中で、出した情報が埋もれてしまうこともたくさんあります。情報自体が消費者に届かないこともあるでしょう。新商品や新サービスを企業が発表する場合、何らかの仕掛けや戦略がますます必要になっているということです。
先日、オーダーメイドのバッグをECで展開する企業を取材しました。取材の数日前に、ECサイトは立ち上げたばかり。今後、販促を強化していくという話でした。しかし、この会社はEC展開を始める前に、商品のブランディングや他社との協業、商品が持つ付加価値などをあらかじめリサーチしていました。大手の化粧品会社やインテリア会社とのコラボレーションの土台も作っていました。
この会社の武器は、オーダーメイドバッグが簡単にECで作れるということです。ただし、それはあくまでも手法だけであって、ネットでオリジナルのバッグが購入できるという行為に過ぎず、商品の魅力ではないと話していました。
商品の魅力を伝えるためには、ECサイトだけでなく、店舗での展開も不可欠だと話していました。接客時に、オーダーメイドのバッグができるまでの過程を来店客と共有することで、新しい価値が生まれるとも話していました。
ブランドの育成には、人を介した取り組みが必要だと改めて感じた瞬間でもありました。
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July 19, 2020 at 08:09AM
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