都構想は1日に投開票された2度目の住民投票で再び否決され、維新の看板政策は終幕を迎えた。賛否が伯仲する中、何が勝敗を分けたのか。推進、反対両派の動きから検証する。
「これは大阪市民の民意。制度が変わることへの不安を解消するには、僕の説得力が不足していた」
「大阪都構想」の2度目の否決が確実になった1日午後11時過ぎ、記者会見に臨んだ大阪維新の会代表の松井一郎大阪市長はカメラのフラッシュを浴びる中、かれた声で敗因をこう分析した。2023年4月の市長任期満了後に政界から身を引くことも表明した。
横に並んだ代表代行の吉村洋文大阪府知事は「政治家として都構想には再挑戦しない」と言及。維新創始者の橋下徹氏が提唱し、10年の結党時から掲げる看板政策は崩れ落ちた。
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