愛知県警は9日、茨城県の常磐自動車道のあおり運転殴打事件で強要と傷害の罪で起訴された住所不定、会社役員宮崎文夫容疑者(44)を取り調べるため、勾留先の茨城県警取手署から愛知県警本部への移送を始めた。愛知県警は、同県岡崎市でもあおり運転をしたとする強要容疑で逮捕状を取得しており、本部に到着後、再逮捕する。

捜査関係者によると、宮崎容疑者は2019年7月23日午前6時半ごろ、岡崎市の新東名高速道路下り線で高級スポーツタイプ多目的車(SUV)を運転中、トラックの前で蛇行運転や急減速を繰り返し、無理やり法定最低速度の時速50キロ未満で走行させた疑いが持たれている。

トラックは停止するぐらいまで速度を落としたという。事故には至らず、トラックの男性にけがはなかった。

宮崎容疑者は19年8月10日、茨城県守谷市の常磐道上り線で、20代男性の乗用車に対し、SUVで幅寄せや割り込みを繰り返して停車させた上、男性の顔を殴って軽傷を負わせたとして起訴されている。(共同)