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14の人種差別的なブランド、マーク、マスコット…それらはアメリカの日常にあった(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース

ペプシコの子会社クエーカーオーツは6月17日、シロップとパンケーキミックスの「ジェミマおばさん」ブランドを廃止すると発表した。 【全画像をみる】14の人種差別的なブランド、マーク、マスコット…それらはアメリカの日常にあった ジェミマおばさんは、黒人女性を白人のための笑顔で幸せな家政婦として描いた人種差別的なキャラクター「マミー」からきている。 クエーカーオーツの広報担当者は、「ジェミマおばさんは人種差別的な偏見に基づいている」ことを認識していると述べた。 アメリカ文化の定番ともなっているブランドで、問題視されているのはジェミマおばさんだけではない。 ペプシコの子会社である食品会社のクエーカーオーツ(Quaker Oats)は6月17日、「『ジェミマおばさん(Aunt Jemima)』の起源は人種差別的な偏見に基づいている」ことを認識していると述べ、シロップとパンケーキミックスのジェミマおばさんブランドを廃止すると発表した。 1800年代後半、ミズーリ州の新聞編集者クリス・L・ラット(Chris L. Rutt)は、ミンストレル・ショー(顔を黒く塗った白人によって演じられた、踊りや音楽、寸劇)の役者たちが歌った「ジェミマおばさん」の歌にちなんで、自分で作った小麦粉のブランドに名前をつけた。後に、ナンシー・グリーンという元奴隷の黒人女性を雇い、ジェミマおばさんを白人家庭にいる笑顔で幸せな家政婦「マミー」として描く際のモデルにした。 「我々はジェミマおばさんの起源が人種差別的な偏見に基づいていることを認識している」と、クエーカーフーズ・ノースアメリカ(Quaker Foods North America)の副社長兼最高マーケティング責任者のクリスティン・クロエプル(Kristin Kroepfl)はプレスリリースで述べている。 「いくつかの取り組みを通じて人種平等に向けて前進するために努力する一方で、ブランドのポートフォリオを厳しく見直して、そこに我々の価値観を反映し、消費者の期待に応えられるようにしなければならない」 クロエプルによると、同社は長年にわたりブランドを「適切かつ敬意を持って」「アップデート」するよう努めてきたが、変更が不十分であることに気付いたという。 クエーカーオーツがジェミマおばさんのロゴを変更すると発表してから数時間後、米製品ブランド「アンクルベンズ(Uncle Ben's)」を展開しているマース(Mars)は、製品のブランドアイデンティティ を変更する予定だと述べた。ベンおじさんの名前は黒人の使用人にちなんでつけられた。 しかし、アメリカ文化の定番となっている人種差別的なブランドがこの2つの製品だけだとは言い難い。ここでは、歴史の中で存在してきた他の人種差別的なロゴやマスコットなどを紹介する。 ベンおじさん(Uncle Ben) アンクル・ベンズの社名、商品ブランド(1946年から現在まで) 米と穀物の会社アンクル・ベンズは、1946年にこのブランド名とロゴを採用した。同社のウェブサイトによると、「アンクル・ベン(ベンおじさん)」という名前はテキサス州の黒人米農家のもので、イメージはシカゴの黒人シェフ兼ウェイターのフランク・ブラウン(Frank Brown)のものだという。 アンクル・ベンには「論争の的になった歴史がある」と、最近Delishによって引用されたスチュアート・エリオット(Stuart Elliott)による2007年のニューヨーク・タイムズの記事に書かれている。「南部の白人はかつて、年配の黒人の敬語として『おじさん(uncle)』と『おばさん(Aunt)』を使っていたが、それは彼らが『ミスター』と『ミセス』と言うことを拒否していたからだ」とエリオットは述べている。 ベンおじさんの親会社であるマースは6月17日、このブランドを「進化させる(evolving)」と発表した。 マースは「我々は消費者の声、特に黒人コミュニティと世界中の関係者の声に耳を傾ける中で、今こそ視覚的なブランド・アイデンティティを含めたアンクル・ベンのブランドを進化させるべき時だと認識しており、それを実行する」と声明で述べている。 Source: Delish , Uncle Ben's , The New York Times ミセス・バターワース(Mrs. Butterworth) ミセス・バターワースの社名、商品ブランド(1961年から現在まで) シロップとパンケーキ・ミックスの会社「ミセス・バターワース」は、1961年にその名前とパーソナリティを採用した。 ずっと以前から、ミセス・バターワースのシロップボトルの形は論争の的になっていた。「批評家は長い間、ミセス・バターワースのボトルの形を、白人に従順な黒人女性を象徴した『マミー』と結びつけてきた」とジャーナリストのマリア・クレイマー(Maria Cramer)は書いている。 ミセス・バターワースの親会社であるコナグラ・ブランズ(Conagra Brands)は、ブランドとパッケージの見直しを開始したという声明を発表した。 同社は声明で「ミセス・バターワース・ブランドは、シロップのパッケージを含め、愛情深い祖母のイメージを想起させることを意図している。我々は有色人種のコミュニティと連帯しており、このパッケージが我々の価値観と完全に矛盾するように解釈される可能性があることも理解している」と述べた。 Source: Conagra Brands ワシントン・レッドスキンズ(Washington Redskins) ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)のチーム名(1933年から現在まで) 2014年、アメリカの特許商標庁は、このネーミングがネイティブアメリカンを蔑ろにしていると判断し、チームの旧ロゴを含むワシントン・レッドスキンズに関連する6つの商標の権利を取り消した。「レッドスキン」という言葉は、アメリカの先住民族に対する人種差別的なスラングだ。 ワシントン・レッドスキンズは1932年にボストン・ブレーブスとして創設され、1933年にチーム名をレッドスキンズに変更、1937年にワシントンD.C.に移転した。 チームのオーナーやNFLのロジャー・グッデル(Roger Goodell)コミッショナーは、この名前とネイティブアメリカンを描いたロゴの使用を擁護している。しかし、ペプシコがジェミマおばさん製品の名前を変更することを決定したことをきっかけに、より多くの人がチーム名の変更を求めている。 Source: Business Insider, The Guardian, The Washington Post ブラックジャック酋長(Chief Blackjack) セントジョーンズ大学のスポーツチームのマスコット(1928年から1987年) ニューヨークのクイーンズにあるこの大学は、1920年代初頭にスポーツチームをレッドメン(Redmen)と呼ぶようになり、1928年に2人の学生が葉巻店の外でブラックジャック酋長(Chief Blackjack)の像を見つけたことがきっかけで、それをチームのマスコットにした。 1987年まではここで見たロゴの変形版を使用していた。最終的には1994年にネイティブアメリカンのグループからの要請でレッドメンの名前を捨て、同校のチームは現在、レッドストーム(Red Storm)と呼ばれている。 Source: St. John's University ,  Jay Rosenstein Productions , New York Times ラスタス(Rastus) クリーム・オブ・ホイートのキャラクター(1901年から1925年) 1880年代以降、ラスタス(Rastus)は黒人男性を連想させる蔑称と広く考えられてきた。20世紀前半の広告を通して、笑顔のシェフは子どもっぽく、教育を受けていないかのように描かれていた。 クリーム・オブ・ウィート(Cream of Wheat)は、1925年にラスタスのキャラクターを箱から外し、今日までパッケージに残っているシカゴのシェフ、フランク・L・ホワイト(Frank L. White)の肖像画にした(上の写真)。 Source: The Jim Crow Museum Of Racist Memorabilia , Adweek ミス・チキータ(Miss Chiquita) チキータのキャラクター(1944年から現在まで) もともとセクシーなバナナだったマスコットが、今はセクシーなバナナの売り子になっている。彼女は往年のブラジルのスター、カルメン・ミランダ(Carmen Miranda)風のフルーツハットをかぶり、熱帯地方のエキゾチックなイメージを与えている。 Source: Chiquita 大酋長ビル・オレンジ(Big Chief Bill Orange) シラキュース大学のマスコット(1931年から1978年まで) シラキュース大学がマスコットをオットー・ザ・オレンジ(オレンジを擬人化したもの)にする前、それはネイティブアメリカンの戦士、大酋長ビル・オレンジだった。 1951年にはキャンパス内に戦士の像が建立され、現在も残っている。1978年、学生とネイティブアメリカン団体のメンバーがこのマスコットの使用に抗議して、使用を取りやめた。 Source: Syracuse University Archives フリート・バンディート(Frito Bandito) フリートスのマスコット(1967年から1971年) 片言の英語を話し、疑うことを知らない人から金を奪うフリート・バンディートは、武装したメキシコ人の詐欺師で、だらしない顔つきで金歯があった。 メキシコ系アメリカ人名誉毀損防止委員会(National Mexican-American Anti-Defamation Committee)からの要請で、スナック菓子の大手メーカーであるフリートスは、フリート・バンディートの外見を一新した。でも、くしでとかした髪と親しみやすい顔に変えたくらいではイメージは払拭できなかった。 フリートスはその漫画を使うのをやめ、議論を呼ばないであろうカウボーイのグループ、マンチャ・バンチ(Muncha Bunch)が彼に取って代わった。 Source: " On the Media" ランド・オレーク・バター(Land O'Lakes butter) ランド・オーレイク・バターのパッケージ(1928年から2020年) ランド・オーレイクはこのほど、製品パッケージを変更し、髪に羽をつけたネイティブアメリカンの女性のイラストをなくした。 同社は100周年を機に変更を実施した。新しいパッケージは、ネイティブアメリカンの女性が削除されていることを除いては、元のイメージに非常によく似ている。また、ランド・オーレイクのブランド名の上に「farmer-owned(農家による)」というフレーズを追加した。 Source: Business Insider エスキモー・パイ(Eskimo Pie) キャドバリー・パスコールの製品(1921年から現在まで) 北米の部族にちなんで名付けられたアイスクリームのお菓子は、2009年にカナダの女性が、この製品名がこれまで受け継いできたものを侮辱したと言って論争の対象になった。 「エスキモー」という言葉を使うことに対して、北米大陸の北部では、ゆっくりとした動きで、ほとんど公表されていない戦いが静かに続いている。 しかし、「エスキモー」という言葉はあまりにも深く根付いているので、時折悪評が立っても、メーカーのキャドバリーパスコール(Cadbury Pascall)は名前を変更していない。 Source: The Toronto Star ワフー酋長(Chief Wahoo) クリーブランド・インディアンスのマスコット(1947年から現在まで) 何十年にもわたって批判され、変更を求めてロビー活動が行われてきたにもかかわらず、「ワフー酋長」はいまだにメジャーリーグ・ベースボール(MLB)、クリーブランド・インディアンスのマスコットとして活躍している。 それでも、かつて触れられなかったスポーツマスコットの風景は変わりつつある。ワシントン・レッドスキンズが商標を失った今、地元紙のクリーブランド・プレインディーラーは、次は「ワフー酋長」の番ではないかと書いている。 Source: The Christian Science Monitor サンボズ(Sambo's) レストランチェーンの名称(1957年から1981年) レストラン経営者のサム・バティストン(Sam Battistone)とニューエル・ボーネット(Newell Bohnett)がサンボズを立ち上げた時、その名前は子ども向けの本「ちびくろサンボ(The Story of Little Black Sambo)」とは 関係ないと主張した。 しかし、ビジネスマンたちは「ちびくろサンボ」にインスパイアされたということにして、資本参加した。 1970年代後半には、47州で1200店舗を展開していたが、いくつかの反発、名前の変更、そしてアイデンティティ再構築の試みの後、1981年に倒産した。 Source: Slate ファニーフェイス(Funny Face Drink Mix) ピルズバリーの粉末飲料(1964年から1965年) クールエイド(Kool-Aid)が粉末飲料市場を席巻し始めたとき、ピルズベリー(Pillsbury)は競合ブランドを作ることにした。それがファニーフェイスだ。 いくつかあるフレーバーの名称に、インジュン(ネイティブアメリカンの蔑称)・オレンジ(Injun Orange)とチャイニーズ・チェリー(Chinese Cherry)があり、人種差別的な含みは名称だけに留まらなかった。それぞれのフレーバーのパッケージには侮蔑的な絵が添えられていたのだ。 ピルズベリーは最終的に、フレーバーをジョリー・オリー・オレンジ(Jolly Olly Orange)とチュー・チュー・チェリー(Choo Choo Cherry)に変更した。 Source: Slate クレイジーホース・モルトリカー(Crazy Horse malt liquor) ストロー・ブルワリーのアルコール飲料(1992年から2001年まで) クレイジー・ホース(一人のネイティブアメリカンの戦士の通称)は禁酒を提唱していたかもしれないが、ストロー・ブルワリーがこのアルコール飲料で彼の名前とイメージ、ネイティブアメリカンは大酒飲みであるという固定観念を利用するのを止めることはなかった。 同社は、その製品がクレイジー・ホースの子孫やローズバッド・スー族から大きな怒りを買った後、後退を余儀なくされた。2001年、ストロー社はローズバッド居留地での式典で謝罪した。 クレイジー・ホースはまだ販売されているが、名称はクレイジー・スタリオンに変わっている。 Source: Slate [原文:12 racist brands, mascots, and logos that were considered just another part of American life] (翻訳、編集:Toshihiko Inoue)

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June 22, 2020 at 10:10AM
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