＜土曜カルチャー＞
登場する２匹の猿。親しげな距離感からして親子なのだろう。猿の絵といえば、古くは中国・南宋末～元初の画僧、牧谿（もっけい）の作品が有名であり、国内では長谷川等伯や狩野山雪といった巨匠も手がけているが、写実性では森狙仙（そせん）（１７４７？～１８２１年）の筆によるこの「猿猴（えんこう）図」（１７８７年）がはるか上をいく。
薄い墨や淡い褐色で下地を塗り、その上に超絶技巧の細やかさで毛を描く独自のスタイル。毛並みの質感がリアルに再現されている。本作は熊本市の熊本県立美術館で開催中の特別展「猿描き狙仙三兄弟」に出品されている。
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August 15, 2020 at 05:16AM
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猿描き狙仙三兄弟、写実性とユーモア 熊本県立美術館特別展 - 毎日新聞
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