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「働かず金が手に入る」 自殺願望の女性、次々標的に―座間9遺体初公判 - 時事通信ニュース

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2020年10月01日07時07分

 「働かずに金が手に入る」。検察側は冒頭陳述で、白石隆浩被告(29)が自身の欲望のため標的となる女性を探し、次々と殺害していたと主張した。

白石被告、起訴内容認める 弁護側は承諾殺人主張―座間9遺体初公判・東京地裁支部

 冒頭陳述によると、白石被告は2017年3月、一緒に暮らしていた父親と折り合いが悪かったことから「早く離れて、働かずに楽して暮らしたい」「自殺願望のある女性なら言いなりにしやすい」などと考え、ツイッターに自身のアカウントを開設した。
 ツイッターでは、自殺願望を表明している女性をターゲットに、自分も自殺を望んでいるようなうそのツイートを掲載。「一緒に自殺しよう」などと誘っていた。
 同年8月には最初の被害者となる女性=当時(21)=と知り合って同居を持ち掛け、預かった金で事件現場となる神奈川県座間市のアパートの一室を賃貸契約。女性が思い通りにならなければロープで首を絞めて殺害しようと、あえてロフト付きの物件を選んだという。
 女性がいずれ自分から離れていくと感じた被告は、預かった金や所持金を奪う目的で殺害を決意し、同月23日に実行。「この方法なら働かずに金を手に入れられる」と考え、その後も別の女性を次々とだましてアパートに誘い入れた。「金づる」にならず、本気で自殺する気もないと判断すると、いきなり首を絞めて乱暴し、その後殺害したとした。

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