「お幸ざい」ブランド化を目指す福井市旅館業協組、新幹線開業向け発信へ - 中日新聞

「お幸ざいを食べに福井へ行こう、と言われるようになりたい」と意気込む清水理事長（手前）＝福井市内のホテルで

　里芋の煮っころがしや若狭かれいの一夜干し、麩（ふ）の辛子（からし）あえ−。福井市旅館業協同組合が、海山の幸を使った郷土色豊かな地元総菜のブランド化に乗り出した。「幸福度日本一」の福井を食で印象付けようと、「お幸（こう）ざい」と命名。２０２３年春の北陸新幹線県内開業を視野に、組合加盟２６施設だけでなく県内の宿泊施設や飲食店などに広く呼び掛け、全国発信する。　（北原愛）

　同組合の清水嗣能（つぐよし）理事長が十四日、福井市のホテルリバージュアケボノで会見。「京都のおばんざいに追い付け、追い越せ。『お幸ざいを食べに福井へ行こう』と言われるように、一丸となって頑張りたい」と意気込んだ。

　「お幸ざい」と定義するのは、福井の素材を使って調理した昔ながらの総菜。特別な料理ではなく、全国トップクラスの健康長寿や学力・体力を支えてきた母の味を想定する。「お幸ざいを食べると幸せになれるというストーリーも面白いかも」と、観光客が楽しみながら味わえる仕掛けも打ち出していく。

　同組合の六月時点の調査では、郷土料理を提供している加盟施設は六割程度。朝食で提供する施設では若い世代にも好評で、宿泊予約サイトなどでアピ...

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